何年も前から運用している旧FREETELの格安Android端末と格安SIM。いよいよ端末の調子が悪くなってきたからSIMをiPhoneに差し替えることにした。だが、元のSIMサイズが「マイクロSIM」だったので、iPhoneで使用できる「ナノSIM」サイズに自分でカットしてみた。
必要な道具
今回のテーマは「SIM交換手数料2000円をケチってDIY」である。道具にお金をかけては本末転倒だ。とにかく手元にある物でなんとかしよう。
- カッターナイフ(無ければハサミや包丁。それも無ければやすりだけでもいけるだろう。)
- カッターマット(無ければ古雑誌やカマボコ板等の上で作業すればよいだろう。)
- 紙やすり(無ければ爪やすり等。それも無ければコンクリでも石ころでもいけるだろう。)
- 本物のナノSIM(無くてもまあ気合いでなんとかなるだろう。)
あとは定規も用意したのだが、結局使わなかった。SIMの厚みが結構あるので扱いづらかったし、最終的にやすりで削ったのでカッターナイフで切る時の精度はあまり重要ではなかった。
作業の流れ
旧端末からSIMを取り出す。ここの詳細は省略しよう。
取り出したマイクロSIMと、一緒に取り出したマイクロSDを並べてみた。
手元にあったナノSIMをマイクロSIMに重ねてみる。よく見ると端子の金属部分に小さな点がある。その点の位置をあわせるように重ねた。
ナノSIMのサイズを参考に、マイクロSIMの周囲をカッターナイフでえいやえいやと切っていく。
ざっくり大きめに切り終わったところ。
試しにiPhoneのSIMトレイに乗せてみる。ここから微調整が必要だ。
ここで取り出したるは紙やすり。#320か、もう少し荒い番手でもよさそうだった。紙やすりはホームセンターで数十円で買える安価な物だが、それでもほんの少ししか使わないので手元に無ければわざわざ買いに行くまでもないだろう。外に出て石ころかコンクリにでも擦り付ければいけるはずだ。
紙やすりに、SIMをすりすり擦り付けて削ってゆく。
様子をみながら数分ほど削るとナノSIMと同等のサイズ感になってきた。角も45°で削った。
この時点でよく触ってみると、マイクロSIMを切ったものは正規のナノSIMよりもほんの少し厚みがあるような気がした。そこで、端子とは逆の白いプラスチック面を紙やすりに擦り付けて、やや薄くしてみた。この作業によりプラスチック面の「docomo」のロゴは消えてしまったが特に問題ないだろう。
厚みの件を後で調べてみると、私の気のせいではなく実際の規格としてナノSIMのほうが0.09mm薄いようだ。表面を削る作業は無駄ではなかった。
マイクロSIM(中略)厚み0.76mmである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/SIMカード
ナノSIM(中略)厚み0.67mmである。
iPhoneのトレイに問題なく収まり、無事に認識させることができた。
結論
ぶっちゃけてしまえば、やすりになるような平らでザラザラした物さえあれば「最初から最後まで、とにかく擦って削る」という気合い一本の方法でもうまくいっただろうと思う。つまり、誰でも、お金を全くかけずにSIMサイズを小さくするのは可能ということだ。
以上
【参考サイト】
