以前の私は、睡眠につくときに「光が全く差し込まない真っ暗闇」と「物音が全く聞こえない静寂」を求める人間であった。自宅の寝室には遮光1級のカーテンをかけているし、本当に熟睡したい時は耳栓をして眠りにつくこともあった。iPhoneは就寝前にリビングで充電器にセットして、寝室に持ち込んだりはしなかった。
しかし最近は耳栓をやめて、代わりにiPhoneを枕元に置くようにしている。というのも、あるアプリの音声を聴くことで、耳栓をするよりも精神が落ち着き、あっという間に眠りにつくことができるからだ。
そのアプリというのがこれ。

「寝たまんまヨガ 簡単瞑想」。
「そのまんま東」のようなおちゃらけた響きすら感じるネーミングだが、実際のところは本格的なヨガスタジオ監修による深遠な音声プログラムが収録されている。
聴く人を良質な眠りへ導入することを目的に作られているそうで、通常のヨガのように身体を大きく動かしてポーズをとったりすることはなく、布団の中でデレッと横になったまま行うことができる内容である。
音声を再生し、インストラクターの指示に従って
息を吸う 息を吐く
手を握る 手を開く
のような簡単な動作を行った後、
右手の親指に意識を向けて ゆるめる
右手の人差し指に意識を向けて ゆるめる
といった調子で身体全体をリラックスさせていく。
それから、その後・・・。
・・・その後は、あまり覚えていない。
すぐ眠ってしまうので、序盤しか覚えていない。
そういうふうにプログラムが組まれているらしい。
AppStoreのレビューを読むと「声に抑揚がなくて聞きづらい」なんておっしゃる方もいたけれど、私としては「抑揚のなさ」が睡眠への導入に不可欠なものだと感じる。
一定のトーンで喋る女性の声と、幻想的なBGM、そして時おり挿入される「数秒間の静寂」。その三点セットが強力な睡眠導入剤として働くのだ。
「心を穏やかに」とか「自信をつける」とか、目的に応じて15パターン以上のプログラムが用意されており、いくつかは無料で提供されている。無料のコンテンツでも10〜20分程度の長さがあり、眠らずに最後まで聴くことは困難と言えるボリュームである。
iOS版だけでなくAndroid版アプリもあるし、また、CDブックやオーディオブックとしても展開されている。
寝たまんまヨガ iOS版アプリ
寝たまんまヨガ Android版アプリ
寝たまんまヨガシリーズ CDブック
寝たまんまヨガシリーズ オーディオブック








スタジオ・ヨギー 公式サイト
